2015年07月06日
寝刃を研ぐ・私的狙撃論番外編
・寝刃(ねたば)を研ぐ
「切れ味の鈍くなった刀剣を研ぐ」という意味である。ライフルの調子が悪くなったから手を入れ直した...そうではない。人間が調子悪いから喝を入れた...そうでもない。
イイワケぽくなるが、年を取ると一日ゲームをしていて集中力が保てるのは1ゲーム良くても2ゲームである。もちろんボルトアクションを使ってである。
山岳フィールドの醍醐味というのはブッシュの隙間を貫いて射止める場所やシュチュエーションが多くあるコトである。四角い人工的な構造物が羅列し走りまわって10分くらいのゲームで電動ガンを撃ちまくるのとはかなり違いがある。もちろんカラダを晒してる人間も撃つコトもあるが集中力と姿勢の保持の差が半端なくある。だから、ここぞという状況を作りあげた1ゲームにのみ集中力を使う。
・寝刃を合わす
「刀剣の刃を研ぐ。転じて悪事を企む。」という意味である。「策」というのは1日ゲームがあるのならその1日の中で1ゲームだけ企てればいいと考えている。早い段階でその策が成れば相手は1日中スナイパーに臆したりするもんである。早い段階で成らないのであればゲームの流れやその日の相手たちの状態を観察し策を労しここぞという場面を作り一撃に込めれば良い。
しかし...
このあいだのゲームで敵味方に分かれた信太郎とのアレはたまらんかった...
信太郎はM40A1、ボクはM40A3でお互い敵の半数近くを落としたあとのアレ...
いわゆるタイマン一騎打ち
信太郎を先に見つけたボクはヤローの出てくるトコロを叩くだけであった。チャンスは二度もあった...
一回目のチャンスは10センチほどのスキマから見える信太郎を捉えていた。上には木の枝と何枚かの葉っぱ、下からは緑が濃ゆいブッシュ...信太郎が位置する前に同じ位置の敵をオトしていたのでヤツがアタマを出せばボクの勝ちである←これぞ慢心(笑)
「いただき♪♪♪」とトリガーを絞ると信太郎は伏せた。発射音が聞こえる距離ではない。それにボクのM40A3は自分でいうのもなんであるが「伊達」ぢゃない...
ヤロー...とうとう「エスパー」な能力身につけたか...www
その後、ヤローはボクの右手方向へ動いて消えた。位置的なモノは気取られたであろうが正確な位置はわかっていないであろう。
右方面から回り込んでくる...
そう考えていると「もうひとりのスナイパー君」が斜面を下りて来た。まわりの気配を確認してからトリガーを絞る...右手を撃ち抜き排除。そして、その左下で蠢く信太郎。
発見←二回目のチャンスである。
ブッシュ越しに顔の右三分の一を晒す信太郎。しかし顔面は動かしやすい体の部位である。こちらのだいたいの位置を把握しているなら顔をどちらに動かせば良いかは容易である。
「ヤツはエスパーである(笑)」
胸部のブッシュがやや薄い...動かしにくいココを狙おう。慎重に正確に貫くためにヤローの動きをよく見る。気づいてはいない...
トリガーを絞る...
「ボシュッ‼︎」
なんと弾切れ(T_T)
音に反応したであろう信太郎...
終わりである...
マガジンチェンジをするためにプローンであった右半身を少し翻し左胸ポケットに手を忍ばせた瞬間、ゴーグルの右側に被弾...
教訓...
準備は万端にしろよ(T_T)
ではでは♪